自宅前のプランター菜園の調子が悪くなり、
土の中を見てみると【コガネムシの幼虫】がいました!!
栽培で使っている土は、古い培養土を生ごみ堆肥で再生したものだし、
居心地も良かったのかな~と。。。
とはいえ、収穫はしたいですし!
コガネムシの幼虫についても知りたくて調べて実践しました
今回の内容は
◎無農薬・有機栽培のコガネムシの幼虫3つの対策
(冠水して取り除く・土を新しく入れ替える・土の太陽熱消毒)
◎コガネムシの幼虫の役割を理解し付き合おう!
(食物連鎖を意識してみよう)
全滅させるのが目的であれば、農薬を使うしかありません…
でも、無農薬栽培・有機栽培をしてみえる方は、
『なるべく自然の力で、虫ともある程度は共存していこう』
と考えてみえるのではないでしょうか☆
ただ収穫ができないのは悲しいので対策を紹介します
そして、食物連鎖や土の中での役割を知ることで除去することだけが策とは思えなくなりました
実際に、対策をしてみたので参考にしていただけたら嬉しいです
コガネムシの幼虫の特徴
コガネムシの幼虫の見た目は、カブトムシに似ています
カブトムシよりは、かなり小さめで1~3㎝くらいです
茶色の頭に白い胴体で、土から出すとすぐに動き出します
コガネムシの成虫の産卵期は7~9月で、土中に産卵をします
卵からかえった幼虫は植物の根を食べて大きくなり、翌年の5月過ぎに成虫になります
コガネムシの幼虫は、枯葉も食べますが、植物の根をどんどん食害します
厄介者扱いされてしまう理由は植物に被害が出るためです…
被害の症状
害虫と言われるコガネムシの被害の症状は見た目で分かります!
実際に、夏野菜栽培で被害をうけたので、写真で紹介していきます
幼虫の被害症状
コガネムシの幼虫は、根を食害することで様々な被害が発生します
- 元気がなくなってきた
- 枯れてきてしまった
- 芋をかじられてしまった
- 土がふかふかして根がグラつくようになった
- 水を与えても元気にならない
成虫も被害がある
成虫は、植物の葉を好んで食べます!
葉脈だけを残してほとんど食べつくしてしまうほど、食欲旺盛です
葉を食べられてしまうと、光合成ができなくなり、植物が枯れてしまいます・・・
カブトムシはコガネムシ科でも害虫ではない!
カブトムシの幼虫は腐葉土を食べますが、幹を傷つけることはありません
成虫も樹液を吸うだけなので、幼虫・成虫ともに害虫ではありません
幼虫を見つけたらする対策
幼虫被害を疑い、土を掘ってみて幼虫を見つけたらできる対策をしましょう!
100%除去できずとも、個体数を少なくすることで
植物の元気を取り戻せるといいですよね
また後述していますが、コガネムシの幼虫の役割を知ることで
全除去しなくてもいいかも!と思えますので最後までご覧いただけたら嬉しいです
①水をたっぷりと!冠水させ代わりのエサをのせる(効果低め)
幼虫を見つけたら、たっぷりと水をあげることで小さくて体力のない幼虫は地上に上がってくることがあります
そこをすくい、一部の幼虫を取り除くことで状況が改善することがあります
実際に、やってみました!
3匹が土の上へと出てきましたので、取り除きました!
バケツに水を張り、どっぷりと水につける方法もありますが
植物への負担も心配ですよね!
本来、コガネムシの幼虫は枯葉や枯草も食べているので
トマトの根の代わりに『枯草を食べてね~』と土の上の方にすき込みました
水をたっぷりとやってからは悪化が止まったようにみえます
生育が弱くなりましたが枯れることなく収穫できています!!
②土を入れ替え!慎重に引っ越し
植物をぬき、根のまわりについた土もなるべくおとします
新しい土を使い、植え替えをします
古い土には卵が残っているかもしれません
しかし、捨てるのはもったいないです!
太陽熱消毒をしてリセットして再利用できます
古い土・枯れた後の土は【太陽熱消毒】をするといい
枯れてしまうのは、とても残念ですね(私もそうでした)
2年放置していた培養土を再生して、栽培をしていて幼虫が発生したので
卵を産み付けられていたのだろうと…そう考えました!
土をそのまま秋冬野菜に使うのは心配なので
【太陽熱消毒】をしています!!
夏の暑い時期にやるのがおすすめです
太陽熱消毒で卵を除去できる
7月末から8月中の暑い時期に、土の幼虫を取り除き、太陽熱消毒をします
幼虫はふるいにかけることで、すぐに見つかりますが
産み付けられた卵は難しいです
土に水をたっぷりとかけて、30℃以上続く日に3週間~1か月置いておくことで
卵や植物の種を除くことができます!
米ぬかボカシをまぜると、元肥づくりの兼ねる事ができます
でも、かなり匂いがしてくるので近所迷惑にならないよう気を付けましょう
太陽熱消毒についての記事はこちらからどうぞ▽
太陽熱消毒で土をリセット!秋冬野菜に備える
【大事】コガネムシの幼虫の役割を知ると怖くない
コガネムシの幼虫は、根を食害するため厄介者扱いされています
でも、食物連鎖のことを考えると共生する方法をとりたくなりました!
食物連鎖の一員なんです
それぞれの役割がある!!
◎自然界の鳥は寄生バチを捕食します
◎寄生バチはコガネムシの幼虫に寄生します
◎カマキリは、バッタやカメムシに恐れられ、アブラムシを食べてくれます
◎ヨトウムシは、クモが捕食してくれます
それぞれの食物連鎖により、バランスをとっているのです
バランスが崩れる事で大量発生してしまうので、
なるべく自然の流れに任せたいです
コガネムシの良い仕事を知ろう
◎コガネムシの幼虫は、土の中を動いて空気を含ませてくれて
その空気により好気性の微生物が活動できると考えると、多少の発生は受け入れようと思えます
◎根や枯葉を食べて排泄することで団粒化したふかふかの土を作ってくれる
取り除いたら連鎖につなげよう
たくさん発生すると害が出るので、取り除いて生育に影響がないように工夫は必要です
取り除いた幼虫は、器に入れて鳥が捕食できるようにしました
人間の手で処分してしまうと、連鎖に影響がでるな…と思います
虫や鳥の食物連鎖と、家庭菜園を両立できたらいいので最低限の対策をして
ある程度は自然の流れに任せるのもいいのではないかと考えます
産卵を予防する方法
産卵をなるべく予防できたらいいですよね!
小規模の家庭菜園なので、影響を最小限にして収穫もしたいですし…!
マルチをして栽培をすることで産卵を予防できる
すでに産み付けられていたらいけませんが、
土作りをして植え付け前にマルチをすることで予防できます
まとめ
今回は、コガネムシの幼虫による被害症状と対策についてまとめました!
元気がなくなる、枯れてきてしまうなどの症状が出てきたら幼虫が大量発生しているかもしれません
対策はこちら
- 冠水させて出てきたものを取り除く
(取り除いたものは鳥にあげたり連鎖につなげるのもあり) - 植物を引き抜き、土を新しいものに入れ替える
コガネムシの幼虫を含めて、虫や動物にも食物連鎖があります
栽培に影響が大きく出ない程度に取り除き、
あとは共生していこう!と考えました
共生しながら栽培をしていく意識を持つことで
ある程度は自然に返そうと思えます
100%除去しようと考えると、農薬に頼ることになりますね・・・
環境汚染、土壌環境が悪くなることを考えると
虫や動物ともうまくやっていけるといいですね~
ご覧いただきありがとうございました!!
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