肥料には、【化学肥料】と【有機肥料】があります
初心者の私は、化学肥料は悪いもの。
有機肥料は良いもの。
そんなふうなイメージを持っていましたが、
実際は、それぞれに良さがあります!!
今回の内容は
- 化学肥料・有機肥料とは?良いのか悪いのか?
- 肥料の違いを比べて、自分がこれだ!!と思うものを知ろう!
私なりの結論はこうなりました▽
参考にしていただけたら嬉しいです
簡単に自己紹介をさせてください▽▽
\菜園初心者(@nami.farm )です/
吉田俊道先生の菌ちゃん農法の魅力に気づき
生ごみを利用した土作りで夏野菜栽培にチャレンジしています
初心者目線で調べて、自ら試したことを発信しています
どうぞよろしくお願いいたします!
野菜の生長にかかせない【栄養3要素】
窒素(N)・・・葉や茎の生長を促す
リン酸(P)・・・花を咲かせ、実の生育を促す
カリ(K)・・・根の成長を促す
△市販されている肥料でも、よく見かける栄養素ですね!
植物は、根から吸い上げた水と、光合成だけでは十分に生長できません
葉から吸収した二酸化炭素から炭水化物を取り出していますが、
それだけでは足りないです…
そこで、窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)が必要となります!
その他にも▽
カルシウム(Ca)・マグネシウム(Mg)も重要!
カルシウムは酸性土壌のpH調整に不可欠!!
野菜の生長に必要な栄養素が
分かったところで化学・有機肥料を比べていきましょう!
化学肥料・化成肥料とは
【化学肥料】
化学的方法により製造される肥料の事を言います
【化成肥料】
N(窒素)、P(リン酸)、K(カリ)の三要素を
合成された肥料のことを言います
原料は、鉱石や空気中の窒素ガスなど
自然界に存在する無機物です
原料をほぼ全量を輸入に頼っているため
世界的な物価高の影響を受けて値上がりを続けています
菌ちゃん先生も肥料が
数年で倍くらい値上がりしたと話していたよ~
農業を営まれている方は、
消費者のために収量を安定させるために
化学肥料も農薬も必要なものです
化成肥料のメリット・デメリット
メリット
- 肥料の効きが早くて使いやすい
- 三要素が同じ割合で含まれているN-PーK=8-8-8など使い勝手がいい
- 有機肥料に比べて、においやガスの発生が少ない
- 粒状になっていて扱いやすい
デメリット
- 化成肥料は無機肥料のため、
微生物が分解できない - 微生物が分解できない=循環しない
- 微生物がいない土壌は、
病原菌や病害虫が発生しやすくなる - 土中の微生物が失われ、しだいに
土の保水力や保肥力を失う - 植物が吸収できなかった、化成肥料は
地下水に流れて環境汚染になる
肥料の効きが早くて、扱いやすいのが魅力的だげど
頼りすぎると微生物にとって住めない土壌になるよ~
化成肥料に頼り切った結果、
土が弱くなり、野菜が弱くなり、
農薬に頼らざる負えなくなりそう…
悪循環に繋がるよね
有機質肥料とは
油粕や魚粉、鶏糞など、植物性または動物性の有機物を原料にした肥料
写真は、私が自作しました
生ごみを米ぬかボカシで発酵させ
土に混ぜて1か月発酵させました
【植物性堆肥】の有機質肥料です
原料で4種に分類される!
①動物性有機質肥料
- 魚粉・骨粉・牛や豚に由来する肥料
- 魚粉や骨粉には窒素5~14%、リン酸0.1%~30%、カリ1%以下
種類によって含有量が大きく異なる - 肉粕などはリン酸の含有量が低い
②植物性有機質肥料
- 菜種油粕、大豆油粕などが代表
- 窒素4~9%、リン酸2~8%、カリ1~4%
- 油粕類は、施肥直後に急激な分解で起こるガス障害に注意
③自給有機質肥料
- 手近な材料で自作した肥料
- 堆肥・厩肥(きゅうひ)・下肥などのことをいう
- 堆肥はわら等の植物残渣を主原料としている
- 明確な基準がない事と多様な原料によって成分はさまざま
④有機性廃棄物肥料
- 下水汚泥や乾燥菌体肥料
- 下水汚泥は、下水終末処理場から発生する汚泥
- 有害重金属の最大許容量があり、値を超えたものは流通・販売されていない
有機質肥料の代表格を3つ紹介!
米ぬか ▷ リン酸の含有量が多い、窒素とカリも含む(堆肥やボカシの促進剤として利用)
発酵鶏糞 ▷ 栄養三要素をバランスよく含むがリン酸が豊富
油粕 ▷ 窒素が多く、葉物野菜に適する
ホームセンターでもよく目にするものばかり!
有機肥料は根を傷めてしまうことがあるので、扱いを気を付けましょう
微生物の力で発酵・分解した【ぼかし肥料】を使うと
効目がマイルドになりますし、自分で発酵させるという楽しみができます
ぼかし肥料とは
油粕や米ぬかかの有機肥料に、土やもみ殻などを混ぜて嫌気発酵させて作る肥料
自作できる肥料であり、元肥・追肥にも使えて万能!
私は、米ぬかをお米屋さんで500円で購入
微生物液セットを菌ちゃんふぁーむで350円で購入して
手作り米ぬかボカシを作りました!
米ぬかぼかしの作り方については▽▽▽
ボカシ肥料を使い
植物性堆肥で土作りをしていると認識し
家庭菜園を楽しんでいます~!
私なりに調べた解釈なので…
もしお詳しい方は、お問い合わせからご教授お願い致します
ぼかし肥料については、定義があいまいなこともあり、
明確な表現が難しいのですが…
自作している肥料のことを指すケースが多いです
有機質肥料のメリット・デメリット
メリット
- 土壌微生物の生育を活性化できる
- 微生物の働きで土が団粒化して保水性・保肥生の良い土壌になる
- 団粒化した土壌は排水性・通気性もよくなり病気になりづらくなる
- ゆっくり長く効果があるため作物もゆっくり健康に育つ
- ぼかし肥料や、堆肥(植物残渣・生ごみを利用)は手作りできて環境に優しい
デメリット
- 速効性が低い・種類によっては追肥に向かない
- 分解状況や成分が安定しないため、コントロールしずらい
- 窒素飢餓やガス障害に注意が必要
- においが強いものがあり、鳥や虫が寄り付きやすい
- 大量生産しにくく、既製品は価格が高い
分かりやすい比較表はこちら
項目 | 化成肥料 | 有機肥料 |
---|---|---|
原材料 | 空中窒素やリン・カリウム鉱石【無機質資材】 | 米ぬか・鶏糞・油かす【有機質資材】 |
効き目 | 即効性がある | 緩効性である |
持続力 | 短い | 長い |
コスト | 輸入に頼り原料高のため年々増加 | 自分で作れば低コスト・市販品は高価格 |
扱い方 | 粒状になっていたり扱いやすい | 臭いやガスがあるので注意 |
土壌状況 | 微生物が分解できず硬くなり、保水力を失う | 微生物が分解して保水性があがる |
調 整 | 既製品で成分が一定である | 原料や微生物の働きで変動する |
【まとめ】化学肥料・有機肥料を使う方へ
化学肥料と有機肥料のメリットとデメリットを調べて分かったことを
私の独断と偏見ですが。。。
簡潔にまとめました
忙しいので短時間で、比較的安価で肥料を揃えたいですよね
栽培や収量を安定させたい方は化学肥料がいいですね
でも、化学肥料は無機質資材を原料にしていて、
有用微生物が土壌からいなくなったり、
土がどんどん固くなり、ますます微生物はいなくなります
環境汚染にもつながる肥料が化学肥料なので
適正量を使い、元気な野菜を育てましょう!!
有機肥料は、市販品は高価ですがゆっくりと効果がでて
じっくりと土の変化や生長を観察できるいい肥料です
土壌の見えない微生物が、頑張って分解をして
土も野菜も元気にしてくれます
有機肥料を使いたい・興味がある方は
環境保全や健康で安全な野菜に興味があると思います
私は小さな菜園レベルなので生ごみや米ぬかボカシを発酵させ
有機栽培をプランターで実践しています
(畑では自然物を使った無肥料栽培をしています)
そんな、栽培を始めたのは、環境に優しい・健康野菜に興味があったからです
自作の有機肥料では生育不足な場合は、化学肥料の使用をします
ぜひ自作にもチャレンジしてみましょう!
ともに元気な野菜を育てていきましょう!!
ご覧いただきありがとうございました!!
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