夏に元気に生えてくる雑草
秋から冬にそこらじゅうにある落ち葉
時間をかけるだけで、簡単に堆肥(肥料)ができあがります!
- 雑草堆肥の作り方は??
- どんな効果が期待できるの??
結論を言いますと…
作業は簡単!コストもかからない!
自然界に近い肥料成分だから無肥料栽培に活用できます!!
最短3か月で完成になるので、
空いたスペースで作っておいて家庭菜園に役立てましょう!
雑草堆肥の作り方
畝に直接雑草を撒くと、草を分解するためにカビが発生する事があります
作物が病気がちになるのを防ぐためにも、
別の場所で作っておくと失敗しづらいです
では、早速作り方を紹介していきますね~
まず材料を揃える
- 雑草(畑でも庭でもOK!)
- 雑木林や広葉樹の枯葉
- 米ぬか(分解を早めてくれる)
- 水
ミネラルをキャッチしていた雑草、
人の手の入っていない雑木林の枯葉は
ミネラルバランスが良く適しています
そこに米ぬかを入れる事で、分解が早まります
米ぬかに含まれるものは▽▽
タンパク質(窒素の元になる)・リン酸(虫の糞の代わりになる)油脂・ミネラル
米ぬかは、微生物液を混ぜておいた米ぬかボカシを使う事で
失敗しにくくなります▽▽
6つの作業工程
- 枯れ葉、雑草に米ぬかを混ぜる(土を使う場合は土で覆う)
- マルチまたは土でカバーをして発酵熱を促す
- 温度が下がってきたら、混ぜて米ぬかを追加する
- 土を被せる(乾燥していたら水をかける)
- ①~④を5~6回繰り返す
- 3か月して土になっていれば完成
白いカビ(糸状菌)が全体を覆ってきます
分解が始まったことが目に見えてわかりますね~
分量について
- 草と枯葉が65%・土が25%・米ぬか10%
〔土を利用する場合の目安量です〕 - 草と枯葉が65%・米ぬか35%
〔土を利用せず、乳酸発酵を高める場合の目安量〕
土を利用する場合と、利用しない場合の目安量になっています
うちは、土を利用しないから米ぬかを35%入れてみました~
保管場所
畑でやる場合と、プランターなどの容器でやる場合は少し保管方法が違います。
畑の隅でやる場合は、雨ざらしでいいです。虫の発生や臭いが気になる場合は、土を表面に被せておく。または、ビニールシートで覆って、1~2週間に一度は混ぜましょう!
空き容器やプランターでやる場合、虫や臭いが心配で近所に迷惑をかけたくない場合は、マルチかビニールシートを被せましょう!雨に当たらないかわりに、時々混ぜる時に乾燥しているか確認をして、たまに水をかけるようにしましょう!
3か月後の堆肥がこちら!
完成したかチェックすべき点は、臭いです。
かび臭が強い場合、ヘドロ臭がする場合は嫌気発酵で空気が不足していた可能性があります。
枯木は、分解しずらく形が残っています。すぐ折れるくらいもろくなっているので、細かく折ってすき込みました。
雑草と落ち葉、米ぬかのみで土のように変化しました!
土壌改良剤、プランターの土のかさ増しにと活用したいと思います(^^♪
期待できる効果
雑草堆肥には、どんな効果があるんだろう??
発酵を促すために使った米ぬかの効果は??
そんな疑問を持ったので、調べてみました(^^♪
【米ぬかの効果】リン酸を供給
自然界でリン酸は虫の糞から供給されています
青虫・蛾の幼虫・コガネムシの幼虫の糞に含まれているので
壌の浅いところに溜まっていていきます
根と共生する菌根菌は、好気性の菌なので空気が必要になります
土壌の浅いところに、リン酸と菌根菌があることで野菜の生育が良くなります
雑草堆肥に米ぬかを入れるとリン酸が供給できる
【注意点】
生のまま入れてはいけません
- 生の米ぬかは水を弾く→水が染み込みにくくなる
- 米ぬかが土の中で発酵すれば、土壌が高い温度になってします
- 発酵しなかった場合は、腐敗してカビや虫が寄ってきて作物に影響が出る
【雑草堆肥の効果】自然に近い成分で土壌改良できる
雑草や木の葉や根を畑に戻すことでカルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルを供給できるのに、
雑草を刈って捨ててしまったら、これらのミネラルが枯渇してしまいますね…
- 刈った草や落ち葉などを、堆肥にして畑に戻すことで
カルシウム・カリウム・マグネシウムなどのミネラルを供給できる!! - 窒素・リンを含む米ぬかを混ぜて堆肥を作ると
三大元素と、カルシウム、マグネシウムを供給できる!!
雑草堆肥は、自然界に近い成分がバランスよく含まれる!!
使うほどに有用微生物が増えてだんだん良い土になっていきます
化成肥料による過剰な肥料成分の供給は、土壌のバランスを崩してしまうことがあります
しかし、雑草堆肥に使用するものは、自然界にあるものだけなので
数年かけて団粒化した良い土が出来上がっていく効果が期待できます
以上のように、肥料の効果はありませんが、土壌が良くなることで有用微生物が増え、年々土が良くなっていく効果が期待できます。
雑草堆肥の使い方
畝の上部15~20㎝を目安に雑草堆肥を浅くすき込みます
作物が横に根を張る性質があるため、浅くすき込むことで効果が期待できます
化学肥料などで栽培される作物が、肥料分が表土近くに多いため
そのように進化してきたとも言われています
土がだんだんと良くなってこれば、根は下に下に伸びていくように変わっていくので
長い期間をかけて土を改良していきましょう♬
植物の根・草木灰で酸性から中性に!
酸性に偏りやすい日本の土壌は、微生物も植物も生育しにくくなります
酸性から中性に戻すために、〔石灰〕を施肥するのが通常です
自然のものを活用する場合は2パターン
植物の根〔アルカリ性のカリウム〕を残すことで、分解させて中性に近づける
草木灰〔アルカリ性〕はカリウム・カルシウムを含むため、効果が期待できます
ただし、アルカリ性になってしまうと環境が悪くなるため、
草木灰の使用量は気を付けていきましょう!
土壌酸度計で確かめるといいですね
まとめ
雑草堆肥は、自然にあるものを使って作るものです
米ぬかを入れる事で、自然界で虫の糞に含まれているリン酸を米ぬかから供給することができます
自然界に近い肥料成分のため、有用微生物が活動しやすくなります
根に共生する菌根菌。空中窒素を取り込む、窒素固定細菌など…
さまざまな微生物が活動しやすくなれば、無肥料栽培ができるようになります
ただ、虫が湧いたり、うまく発酵できずカビが多く腐敗することもあるかもしれません
虫が湧いたら、分解してくれている!腐敗してしまったら、時間をもっとかければ使えるようになる!
時間はかかりますが、環境に優しい雑草堆肥を活用できたら素晴らしいですね~
作り方は簡単で、材料費も米ぬかさえ無料で入手出来たら負担なく作ることができます
ぜひ、参考にしていただければ嬉しいです
3か月後、どうなるのか楽しみにして私も向き合っていきます~
ご覧いただき、ありがとうございました!!
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